素潜り漁ほか短期研修体験記
(山口県漁協川棚支店)
平成24年7月7日(土)に山口市で開催された山口県漁業就業支援フェアにおいて、豊浦統括支店青壮年部とマッチングした漁業就業希望者O君が、7月11日(水)〜12日(木)の2日間、山口県漁協川棚支店において、素潜り漁ほかの短期研修を行いました。
O君の2日間の短期研修の様子をご紹介します。
短期研修1日目 素潜り漁の体験
朝7時に川棚漁港に集合。指導者の中津さんの出迎えを受けます。
山口県漁協川棚支店では、磯根資源の管理のため、素潜りできる日が決められています。
黄色の旗は、「本日は、素潜り漁禁止」の意味。
ちなみに、赤色の旗が揚がった日に、素潜り漁ができるそうです。(年間90日程度)
当日は、O君のため、特別に素潜り漁を体験させていただきました。
短期研修初日は素潜り漁の体験です。
ウエットスーツを持っていないO君は、地元漁師からウエットスーツを借ります。
指導者の山本さん(青壮年部長)の指導のもと、ウエットスーツが着やすいように、スーツ内にベビーパウダーを入れます。
初めて着るウエットスーツにO君は悪銭苦闘。なかなかスーツを着ることができません。
何とかスーツを着ることができました。
初めて、ウエットスーツを着たのに、何故か様になっています・・・。
指導者の中津さんとツーショット。
体が沈むように、ウエイト(重り)を付けてもらいます。
漁港内で浮力調整を行います。少し重りが軽すぎたみたい・・・・。
その後、重りを1個追加しました・・・・。
指導者の中津さんの漁船に乗って、いよいよ出港です。
初めての素潜り漁にドキドキです。
漁場に到着。
最初は潜ることに慣れるため、2〜4mの浅瀬に錨を降ろします。
最初に桶を入れます。
指導者の中津さんから耳抜きの方法を教わります。
最初に中津さんから海に入ります。
続いて、O君も飛び込みます。
桶につかまって、海の中の様子を教わります。
サザエ、アワビ、ウニがいるかな?
中津さんの指導のもと、潜り方から練習します。
O君は、最初バタバタするだけで、潜れていませんでした・・・・。
だいぶん慣れてきたころ、中津さんから「サザエを捕ってこい。」との指示!
O君、果敢にチャレンジします。
O君、「なんか捕ったどー!」 でも、それはサザエではなく単なる石です・・・・。
桶の中の漁獲物(サザエ、アワビ、ウニ)は、指導者の中津さんが捕ったもの。
本日は、休漁日のため、捕ったものは全て海に戻しました。
30分の素潜り体験で、O君はヘトヘトです。一度船上に上がります。
一旦休憩。お茶で一服します。
再度、素潜り漁にチャレンジ。次は頑張ります!
「次は、何か捕ってきます〜。」と張り切るO君です。
「ウニ捕ったどー!」 何とか1個ゲットです。
その後、約2時間、素潜り体験を続けました。
約3時間の素潜り体験を終えて、やっと帰港します。
「半端なく疲れました〜。今日は、でも面白かった〜。」との歓声!
ウエットスーツを脱ぎます。脱ぎ方も難しい・・・・。
漁協事務所に戻って、運営委員長さんから本日の感想を聞かれます。
初日の研修はこれで終わり。宿に帰って、川棚温泉で体を休ませます。
短期研修2日目 小物釣りの体験
研修2日目。今日も朝7時に集合です。
本日は、近回りで小物釣りを行います。
川棚の漁師さんは、素潜りが休漁の日でも、釣りやはえ縄、建網など何らかの漁をします。小物でも朝市で販売できるため、お金が稼げます。
O君、カサゴをGETです。魚がすれていないのか、次々にベラやカサゴが釣れます。
なんと、高級魚キジハタも釣れました。こんなに簡単に釣れていいのか・・・・。
船上で、指導者の山本さん(青壮年部長)が魚の捌き方を教えます。
O君もチャレンジ。パンツ一丁で座り込んで頑張ります。
O君は左利きのため、教える方も大変です。
上手に捌けました。
本日釣った魚は、港に戻って唐揚げにしてもらいました。
骨までしっかりと揚がって、おいしく頂きました。
刺身にも挑戦です。左利きで危なっかしい・・・・。
何とか、2日間の短期研修を終えることができました。
O君は、果たして、この川棚の地で漁業就業できるのか?
今後に期待します。
山口県漁協川棚支店より
古くから下関市・北九州市の奥座敷として親しまれている川棚温泉が有名です。
漁業種類は、フグなどを漁獲対象とした、はえなわ漁業やウニ、アワビ及びサザエなどを対象とした採介藻漁業が盛んです。
今後、毎年1〜2名の独立漁師を募集するため、複数人の指導者で指導体制を組んでいます。我々と一緒に素潜り漁をやってみたい方は、漁業就業支援フェア等で是非、我々の出展ブースを訪問してください。