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素潜り漁ほか短期研修体験記

平成29年7月29日(土)に山口市で開催された山口県漁業就業支援フェアにおいて、川棚支店とマッチングした漁業就業希望者I君、M君、U君が、8月26日(土)〜27日(日)の2日間、山口県漁協川棚支店において、素潜り漁ほかの短期研修を行いました。
3人の2日間の短期研修の様子をご紹介します。

短期研修1日目 素潜り漁の体験です

仕掛けづくり

短期研修初日は素潜り漁の体験です。8時に出港予定でしたが、波が少し高かったため、翌日の一本釣り研修に使う仕掛けづくりを教えてもらいながら、天候の回復を待ちます。
U君は釣りが趣味のため楽々とやっていましたが、I君、M君は初めての仕掛けづくりに悪戦苦闘です。指導者の中津さん、先輩研修生の横山さんが丁寧に指導します。

素潜りに出発

そのうちに、波がおさまり素潜りに出発することになりました。
水温が高いのでウェットスーツなしでも潜れるとの助言があり、I君、U君はスーツなしで、M君はスーツ着用で潜ります。

初めての素潜り

3人とも初めての素潜りなので、水深1.5m〜4mぐらいの浅場で漁をします。先輩研修生からサザエの居場所を教えてもらいながら、潜ってみます。

バタバタしながらもなんとかサザエをゲット。慣れてくるとだんだん獲るまでのスピードが速くなってきます。疲れたら桶をつかんで少し休憩。
2時間ほどたっぷり潜って帰港します。

帰ったら前日に釣って生かしておいたカマスを使って魚の捌き方教室です。

魚の捌き方教室

ここ川棚支店は魚食普及活動に熱心に取り組んでおり、毎年地元の小中学校等で魚料理教室を開催しています。
皆さん魚をさばくのはほぼ初めての体験で、最初は骨にたくさん身が残ったり、開きのつもりが3枚下ろしになったりと失敗の連続でしたが、数を重ねるうちにだんだんと慣れ、最終的には綺麗な開きにすることができました。

短期研修2日目 カマス釣りと磯物釣りの体験

カマス釣りと磯物釣り

今朝は朝6時に集合です。眠い目をこすりながら、救命胴衣を着けて船に乗り込みます。
本日は近回りでカマス釣りと磯物釣りを行います。川棚の漁師さんは、素潜りが休漁の日でも、釣りやはえ縄、建網など何らかの漁をします。小物でも朝市で販売できるため、お金が稼げます。
まずは島の沖でカマス釣り。魚群探知機の反応を見ながら竿を上げ下げするとアタリがあり、慣れるとどんどん釣れました。海の状況が良ければ、このカマスを餌にヒラメ釣りに行くこともあるそうです。

水揚げ

いったん漁港に戻り、釣れたカマスを水揚げします。

仕掛けの作り足し

昨日作った仕掛けを竿にセットし、さらに根掛かりに備えて仕掛けを作り足します。さすがに師匠の手さばきは見事であっという間に仕掛けができました。

今度は島の磯場に船をつけます。カサゴ、ベラ、カワハギ、小フグなどが次々に釣れます。2時間で箱1杯の釣果が。3人もいろいろな魚が釣れて満足そうです。

島の磯場

港に戻り、指導者や行政職員と、この2日間について振り返ります。指導者からは漁業のいい面だけではなく、厳しい面も教えられました。3人は地元に帰り、今後の進路について真剣に検討するとのことです。

島の磯場

山口県漁協川棚支店より

豊浦町川棚は、本州最西端の下関市にあります。古くから下関市・北九州市の奥座敷として親しまれている川棚温泉が有名です。
漁業種類は、フグなどを漁獲対象とした、はえなわ漁業やウニ、アワビ及びサザエなどを対象とした採介藻漁業が盛んです。
今後、毎年1〜2名の独立漁師を募集するため、複数人の指導者で指導体制を組んでいます。我々と一緒に素潜り漁をやってみたい方は、漁業就業支援フェア等で是非、我々の出展ブースを訪問してください。